音羽山観音寺 後藤住職の花だより ホタルブクロとイチジク編 2022年夏
庭にピンク系のホタルブクロの花が咲いています。イチジクの葉も大きくのびのびと育ち、夏らしい季節になりました。今年はニホンミツバチの来訪はなかったそうですが、ハチのために植えた夏の花が色とりどりに咲いていました。
ホタルブクロの花の色 場所が違うと色も違う
ピンク系のホタルブクロと住職のいうツリガネソウが咲いていました。おそらくカンパニュラ・ケントベルかと。

「このあたりの自然に生えているホタルブクロは白いのよね。私が育ったところでは赤い(ピンク)のが普通だったわ」と無量庵の縁側で話します。ちょうどホタルブクロが咲く季節。庭にあるピンクのホタルブクロは園芸種なのだそうです。

「こっちのゲンノショウコはピンクなのよね。向こうでは白色の真ん中に紫色がピッとかかった色だったわ」
ネットで調べても、場所によって花の色が違うことはよくあるそうです。不思議ですね。
たくましいイチジクとはびこるヤブカンゾウ
「大事なものはプランターや植木鉢に入れてるの」
それが住職の口ぐせ。地植えすると、草刈りの奉仕をしてくれる人が、住職が植えた花か雑草か区別できないからです。
イチジクも発泡スチロールの箱に植わっているそうです。とてもそうは見えないくらい葉が大きく、今年の実も大きく育っていました。

「それはね。イチジクの根が発泡スチロールの箱から飛び出して、他のプランターまで根を伸ばし、栄養を盗っているからなの。前にプランターを移動させようとしたら、イチジクの根が入っていて驚いちゃった」
プランターは4月の大般若会(だいはんにゃえ)、11月のお葉つき銀杏まつりのときに移動します。大勢の人が集まるので通路を広くするためです。
もうひとつあるイチジクの木はこぢんまりとしています。
「このイチジクのプランターに隙間があったからヤブカンゾウと寄せ植えしたの。ヤブカンゾウの勢いが強くてね。イチジクが小さくなっちやった」
大きいイチジクと小さいイチジク。両方を比べるように眺めていました。

【音羽山観音寺】
山の中にある尼寺。桜井市南音羽
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km
※このページの内容は2022年8月5日現在のものです。